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日本文壇史 6: 回想の文学 (講談社文芸文庫 いD 7)

日本文壇史 6: 回想の文学 (講談社文芸文庫 いD 7)

日本文壇史 6: 回想の文学 (講談社文芸文庫 いD 7)

作家
伊藤整
出版社
講談社
発売日
1995-10-01
ISBN
9784061963405
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日本文壇史 6: 回想の文学 (講談社文芸文庫 いD 7) / 感想・レビュー

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かふ

古本屋で購入。すでに伊藤整『日本文壇史5 詩人と革命家たち』は読んでいた。この当たりの文壇史は面白い。文学に興味があれば、伊藤整の「文壇史」は面白いのかもしれない。森鴎外と尾崎紅葉の時代。漱石はまだイギリス留学中。子規は病床で中江兆民『一年有半 』に憤慨す。中江兆民の弟子の幸徳秋水は『一年有半 』の前文や足尾鉱毒事件の天皇直訴文で文筆家として名を上げる。その足尾鉱山を開いたのが志賀直哉の爺さん。与謝野鉄幹・昌子のスキャンダラスな話題。独歩は政治家志望で、荷風は落語家志望だった。

2023/01/02

AR読書記録

私には、死の印象の残る一巻だった。子規の苦しみの果ての死。従容と死を受け入れた中江兆民や中島湘烟。尾崎紅葉が死に近づいていく様子は「人々は好意と敬意と愛情をもって尾崎紅葉を取り囲んで、その仕事から切り離し、彼を世話焼きと、自己満足と、病と、死の中に引きずり込んでいた」と書かれる。書くことは命の支えでもあり、また命を削ることでもある。どれほど多くの苦悩・苦難のうえに、また文士やそのまわりの人々の死屍累々のうえに、文学が成り立ってきたかを考えて、ちょっと厳粛な気持ちになる。

2015/03/29

rbyawa

i007、概説書に近い系統の文学の本を読んでいるとたまに硯友社の衰退に自然主義が関わっているのだ的な説明があるが…どこが時期被ってんだよ一体。それと、「硯友社の衰退」というのは弟子らには関係がなく、要するに尾崎紅葉と同世代の面子のみのことを指しているということもだいたいわかった、弟子は硯友社とは言えないという表現も…どうなのかなぁ、結社なんだよな硯友社…(会社組織の前身みたいなもの、対義語は同人)、紅葉とは書き方が違うという以上の事実はどうもなさそう。そうして「金色夜叉」を除いて全てが停滞気味の時期かな。

2018/05/08

シビック

明治三十年代中頃の文壇の話。作者の伊藤整は明治三十八年生まれ。そろそろ自分が生まれる時代を書く気持ち、どういうものだったろう。

2018/09/04

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