草の花 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)
草の花 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) / 感想・レビュー
amanon
表題作の「草の花」は女学校試験、その失敗、女学院入学からその秋までの回想記…これまで読んできた作品とかなり内容が被ってはいるけれど、それでもその瑞々しい感性と文体に魅了されてつい読み進めてしまう。本人曰く文学的素養に乏しい筈であるのに、どうしてこんな文章が書けるのだろう?とかねてから疑問に思っていたのだけれど、本書を読んで、これはひとえに父露伴からの影響と、著者の身体体験があのような文章を書かせているのでは?と思い当たった。また「きのうきょう」で見られる鋭い観察眼や随想もなんとも言えない味わいがある。
2018/04/15
ますたけ
私は田舎者なので、女子学院を初めて知りました。
2020/03/29
まひろん
著者の個性が出まくっているエッセイ。子供のころから頭が良くて冷めている子だったのかもしれない。きゃぴきゃぴはしなさそう。自分に自信はないのもあるんだと思う。これは露伴がいけないんだと思ってるんだけど。愛しているのに、愛情がゆがんで出ているせい。かわいげがないから、義母さんともギクシャクしてしまう。損な生き方だよね、と思いながら読む。
2023/07/30
mimosa
ヒリヒリとするような多感な女学院時代のエッセイ。
2021/12/06
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