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蕁麻の家 (講談社文芸文庫 はG 2)

蕁麻の家 (講談社文芸文庫 はG 2)

蕁麻の家 (講談社文芸文庫 はG 2)

作家
萩原葉子
出版社
講談社
発売日
1997-01-01
ISBN
9784061975538
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蕁麻の家 (講談社文芸文庫 はG 2) / 感想・レビュー

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ステビア

地獄

2024/01/14

Melody_Nelson

萩原朔太郎の娘である著者の少女時代を描いたものだが、凄まじさに圧倒された…。婆さん、冷酷すぎるだろう。現代でも家庭内でのいじめはあるが、今はシェルターとか逃げ道があるものの、当時はそんなものはなく、よく耐えられたなと思ってしまう。多少はデフォルメもあるのだろうが、本人は「実際はもっとひどかった」とコメントしているようで、書けないこととかあるのかなと推測。途中、悪い男に引っかかり、その時は読んでいて「何故!?」とイライラしたが、最後の方に、寂しかったのだろうということがわかり、切なくなる。

2020/07/18

ぱらっぱ

著者の自伝的小説で悲惨な境遇を描く。日本の敗戦前の異常なイエ制度の歪んだ重圧により理不尽極まりない境遇に落ち込む主人公を描く。 高名な詩人萩原朔太郎の救いようのない家庭生活についてはよく知らなかったので驚いた。

2022/08/23

GB

買ったまま10年以上積読していた本。勝も恐ろしい鬼婆だけどふたばもちょっと頭が足りない、どこまでも暗い小説。生い立ちは気の毒だと思うけど、浅はかさの言い訳にはならないでしょ。父親の死の床での勘当に対する拒絶がなかったら完全に救いのない話になるところだった。

2020/04/10

せっぱ

存在を知りつつも手に取る勇気がなかった作品ですが、読んでよかったと思えました。解説に声の描かれ方についての表記があり解釈の一つとして参考になりました。物語の終わりの数頁が印象に残る。著者が父に求めていたものは言葉では語られなかったけれど、こんな形で届いていたのかと。そのかすかな光を求め足掻いた少女の日々がせつない。

2014/07/06

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