私説聊斎志異 (講談社文芸文庫 やA 5)
私説聊斎志異 (講談社文芸文庫 やA 5) / 感想・レビュー
sputnik|jiu
蒲松齢の『聊斎志異』は読んでいたが、彼が何年も科挙に落第し続けていたというのは知らなかった。蒲松齢の報われない人生と著者自身の体験がリンクしているようでもあり、そうでもないようでもあり、ふわふわとした好い心持ちになる小説だった。
2024/10/06
kanikakuni
南禅寺にこもって小説を書いている「私」の回想が、清の怪異集、聊斎志異と重なりながらつづられていく。冒頭とラストに登場する、岡崎の観世会館のとなりの不思議な建物の挿話が印象的で、全体をひきしめている。
2019/01/19
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