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腐敗性物質 (講談社文芸文庫 たO 1)

腐敗性物質 (講談社文芸文庫 たO 1)

腐敗性物質 (講談社文芸文庫 たO 1)

作家
田村隆一
平出隆
出版社
講談社
発売日
1997-04-10
ISBN
9784061975637
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腐敗性物質 (講談社文芸文庫 たO 1) / 感想・レビュー

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ステビア

よくわかんなかったけど、わかんないなりに楽しみました。ここに感想を投稿している人の中で私が一番不明な読者でしょうね(笑)

2015/03/19

Bartleby

100回は行かないけど50回は読んでいる。「腐敗性物質」というのは言葉のことだろう。他の記号とは違い言葉は(自然言語は)腐る。いわゆる“現代詩”を読んでいると、通常用いられる言葉の組み合わせにはない組み合わせが生み出すイメージの鮮烈さを楽しむのはいいが、時々AIが作ったのではないかと思われるような、血の通わない詩にでくわす。語のランダムな組み合わせにかけては人間よりAIの方が得意のはず。シュルレアリスムの詩でさえ詩かそうでないかはわりとはっきり分かる。田村隆一は詩だ。でもその理由がいまだにわからない。

2022/12/14

ふぁるく

詩は詳しくないものの『帰途』を知って、ぐっと惹かれ、それからゆっくりと読み始めた。帰途は、むしろ彼の作品の中では珍しいポピュラーな作品だったのだな、と思うくらい、他の作品からは硬質、暗鬱という言葉が似合う。読み込みが足りず、何が描かれているのか不明なものもあったので、再読もしたいし、他の詩人(谷川さんや茨木さんあたりは教科書で読んだことあるし)にも飛び込んでみたいとも思う

2022/05/22

oz

初読。本書は現代詩に巨大な足跡を遺した詩人であり翻訳者、田村隆一の第一作品集『四千の昼と夜』を完全収録+自薦詩という構成になっている。自由な詩風は言葉そのものに風雅とか俗とかいう概念はなく、ただその用い方によってそれらは決まってくるのだと語りかけてくるようだった。これぞ現代詩。田村隆一をどれから読もうかと悩んでいる人がいるならば本書から読む事を強く薦めたい。

2009/09/08

rakim

呪いにも似た語の集合。祈りにも似た垣間見える光。多感な時期を戦中戦後と過ごした詩人は理不尽な死をいくつも体験し、その死を美化されることに戦き、自分の生に疑問を持ったに違いないと思う。私の父がそうだったから。田村 隆一という詩人を知ったのは父の書架にあった文学全集でした。鴎外とか漱石とかいう字面と違って隆一って普通の名前、と思って手に取り、余白(詩だから当たり前なんだけれど)と父が引いたであろう幾つもの傍線や覚書に目を奪われて読んだのを覚えています。ふと思い出した一節の前後を確かめたくて購入した一冊。

2024/07/13

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