日本文壇史 15 (講談社文芸文庫 いD 16 回想の文学)
日本文壇史 15 (講談社文芸文庫 いD 16 回想の文学) / 感想・レビュー
AR読書記録
サブタイトルにあるように、日本の近代劇の黎明が印象深く刻まれる。俳優を見せるための脚本から脚本を見せるための俳優に、そこには大きなパラダイム変換があったわけだな。しかし、いつもどおりのゴシップ的な興味でいうとやはり横瀬夜雨を巡り、恋に恋するような文学少女たちの話がな。夜雨も含め自分達のつくりあげた自分達の世界で生きていければ幸せだがな。まだまだ現実の厳しい時代だ。ところで文学少女のひとり山田(今井)邦子、画像検索してみると相当な美人さんがヒットする。茂吉の愛人、永井ふさ子には及ばぬかもしれんが(主観)。
2015/10/28
rbyawa
j059、著者である伊藤氏が亡くなったあと刊行されたものの、まだ故人の文章と認識していいのかな? まあ個人的に補佐に入った瀬沼さんのほうが圧倒的に評価高いのでどっちでもいいですが、花袋の周囲の女の当たりが資料に反するほど厳しい辺りに見覚えがあり、後書きに書かれた伊藤整の周囲の女性を見てなんとなく納得。花袋はあの書き方でモデル問題皆無だったと語られてるのによほど気に触ったものか…。新劇運動どうのという観点だとちょいちょい足りないかな? 『文庫』の詩人の女性問題の恐ろしい泥沼感、文学少女に期待しないほうが…。
2019/05/28
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