日本文壇史 16 (講談社文芸文庫 いD 17 回想の文学)
日本文壇史 16 (講談社文芸文庫 いD 17 回想の文学) / 感想・レビュー
かふ
時代としては治安維持法の中で表現の自由を奪われいく流れの文学だが、それでも様々な文壇グループが誕生するのもこの時代なのである。大逆事件では、弾圧事件が逆に彼らを奮起させたこともあるのかもしれない。上で取り締まっても下々で脈々と流れていく文学者たちがいる。 ただ政治状況として軍国主義化の流れもあり、それに寄り添っていく文学者も出ていくる。 以下、https://note.com/aoyadokari/n/n20b33fb2a4ea
2022/07/14
iwasabi47
大逆事件の話。アナキスト民俗学を思い出す。
2020/12/23
AR読書記録
『橋のない川』では主人公たちにとって心の大きな拠り所だった幸徳秋水が、こんなふうな実像であったならちょっと哀しい...というところはある。まあでも最終的には人物と業績はセットで評価されるものではないからな...(というのはポール・ジョンソン『インテレクチュアルズ』を読むと嫌になるほど思う) ところで事件がらみで尾行が付いていた西村伊作が、まだ日本にほとんどない“モーター・サイクル”で移動しちゃったので、警察は自転車を乗り継いで尾行続けようとしたけど全く無理だったというエピソードおもしろい。
2015/11/19
rbyawa
j070、佐藤春夫氏の田舎の騒動に関しては正直だいぶ良かったんじゃないかと思うんですが、放火や破壊活動が「社会主義者にとっては当然に身近だった」という偏見があった時代だったって意味ですよね…。その前の「日々破壊活動の話をしまくってる社会主義者たち」の章はなんとも…よくこれだけ調べることが出来たという賛美もちょっと…。まあ…資料など警察サイドにも一切なかったんだから調べるの無理ですよね…あと社会主義とはなにかということがついに出てこなかったのも「案の定」というか。まあほとぼり覚めてない時代の人たちだしな…。
2019/06/16
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