逢坂剛のスペイン讃歌: 直木賞作家が案内する九つの都市 (講談社カルチャーブックス 43)
逢坂剛のスペイン讃歌: 直木賞作家が案内する九つの都市 (講談社カルチャーブックス 43) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
私は残念ながら未読だが、直木賞作の『カディスの赤い星』をはじめ、スペインを舞台にした作品を何篇か書いている逢坂剛氏の監修。たしかにスペインは私たちを魅了してやまない。私が一番惹かれるのはイスラム教とカトリックが混淆したムデハル様式の街と建築物であり、フラメンコ(バイレ=踊りだけではなく、トーケ=ギターやカンテ=歌)であり、ベラスケスやゴヤ、あるいはピカソやダリの美術であり、ガウディである。スペイン料理もまた郷土色豊かで、いずれも絶品である。本書は、どこまでもあの光と影の国への憧憬をかきたてるのである。
2019/01/03
Radwynn
若き日にフラメンコに魅了された作者が、スペインについて熱く語る。流石に直木賞作家と云うべきか、非常に洗練されていて読み易い。巻末には大雑把なスペインの歴史や紹介も。フラメンコに傾倒する作者だけに、南部に重点が置かれ、北部の紹介は殆どなし。かろうじてサラマンカのみ。
2011/11/02
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