おとうさんの手 (どうわがいっぱい 80)
おとうさんの手 (どうわがいっぱい 80) / 感想・レビュー
chimako
まはら三桃さんの本を検索していて見つけた一冊。『てんごくのおとうちゃん』の長谷川義文が装画、挿絵を描いています。かおりのお父さんは目が見えません。なのに誰が来たのかすぐにわかります。「どうしてわかるの?」「においがするんだよ」おとうさんは雨の降る前の空気の重さも感じることができます。針治療にきた裏のおばあちゃんの背中のどこに針を打ったらよいのかも硬い親指がおしえてくれるそうです。声が聞こえるんだって。読み終えたら心がきれいになった気がしました。おとうさんとかおりちゃんのおかげで。
2014/05/22
スノーマン
かおりが、お父さんのそばに座って一緒に目をつむってみるところがきゅんとした。『相手の身になって考えること、寄り添うこと』と、大人は分かったような言葉で福祉を考えるけど、かおりは分からないことは直接お父さんに尋ねたり真似してみたりして、自分以外の色んな個性がたくさんあることを心に降り積もらせていくのだな。文も優しく説教くさくなくて、絵もとてもあたたかい。
2017/02/10
とよぽん
あの、児童文学作家まはら三桃(みと)さんの絵本? 読友さんのレビューを見てちょっと驚き、図書館で読んでみた。書庫に入っていた。8年前の本で、さほど古いとは思わないが・・・。事故で視力を失ったおとうさん、嗅覚や触覚、聴覚が鋭い。でも、とてもゆったりとした気持ちで生活している。娘のかおりちゃんは、そんなお父さんをちょっと不思議な面も含めて大好きで、とても頼りにしている。終盤に登場するおかあさんも雨上がりの虹のように明るく、何とも幸せな家族だ。長谷川義史さんの絵も、温か~い。
2019/10/08
わむう
お父さんは目が見えないけれど、健常者には見えていないことがたくさん見えている。
2019/09/28
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
読書会【テーマ 伝えていきたい子どもの本】 おすすめリスト(小学校高学年編) 5分 『司書と先生がつくる学校図書館』より2年生向け。
2014/04/15
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