天国が降ってくる (講談社文芸文庫 しJ 1)
天国が降ってくる (講談社文芸文庫 しJ 1) / 感想・レビュー
えとろん
屁理屈でなしに世界を把握できない真理男の短い生涯の記録である。外界に強い違和感を覚え、それにドン・キホーテのごとく立ち向かうところは、このころの島田雅彦の主人公の一典型。読者は主人公の屁理屈に苦笑しつつそれまでと違った真理らしきものに居心地の悪さにむず痒いような感覚を覚える。島田雅彦は世界を言葉によって脱臼しようとしている気にさせられる。この作品はそういったコンセプトで書かれた中での力作。
2021/12/04
りっちー
初めて読む作家さん。たぶん、代表作はこれではない。次回、楽しみ。
2015/08/23
こはた
主人公の壊れた方がぶっ飛んでいて面白い。僕も真理男みたいになりたい。
2013/02/12
chobimal
みんな狂っていく…。読んだ後、嫌な気持ちになった。読まなきゃよかったと思った。でも、何故か最後まで読ませてしまう、作者の力と、暫く時がたてば、面白かったと思える不思議な本。
2010/05/17
笠井康平
ぶっ壊れていく青二才の生涯。
2011/09/23
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