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百けん随筆 (1) 講談社文芸文庫 (講談社文芸文庫 うF 1)

百けん随筆 (1) 講談社文芸文庫 (講談社文芸文庫 うF 1)

百けん随筆 (1) 講談社文芸文庫 (講談社文芸文庫 うF 1)

作家
内田百けん
池内紀
出版社
講談社
発売日
2001-12-01
ISBN
9784061982826
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百けん随筆 (1) 講談社文芸文庫 (講談社文芸文庫 うF 1) / 感想・レビュー

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ウミネコ

読書好きの知人に内田百閒がどれだけ偉大な日本語作家か薦めたくて、結局これが丁度いいかと読み直し。内田百閒を読む面白さは、内田百閒の視点を楽しむことにあると思う。夏目漱石だとここを書き抜いておこうとか思うが、内田百閒についてはそれが余りない。どこにも書き抜くほどのことは書いてない気もするし、どこを読んでも内田百閒を堪能できる。本当は「御馳走帖」とか「ノラや」とか、何かのテーマでまとまった本を薦めたいけど、内田百閒を網羅的に楽しむのはこの本か。

2021/03/26

AR読書記録

なんだろね、このうまく言いくるめられて、百間先生のペースに乗せられてしまう感じ、よく先生も「なんとも云われない不思議な気持がした」的なことをおっしゃったりする、その気持ちはこんな感じだろうか。特に奥さんだったり借金される側だったり、周りの人は「コマッタ...」ということも多かったろうけど(ということが私は気になってしまうのだけれど)、そういう俗世的な感情をこえて、独特の世界に、心持ちに、連れていかれてしまうと、もうその気持まるごと受け入れるしかないやね。ところで羅馬旅行に出てくる北村兼子さん気になります!

2016/08/13

koutaquarter

人に読ませることを常に意識している印象。それは出版物である以上の最低条件なのだけれど、それでも強くそう感じられた。穏やかな理性と知性。『東京日記』のその二十一にある「さっきの騒ぎもこのお皿の中の御馳走のにおいであった様な気がし出した。」って表現が素敵。続く二十二、二十三も幽かなほの怖さを味わわせてくれてニヤリ。

2012/07/21

ウミネコ

昼休み読書。再読。ひねくれ百閒先生のちょっとおかしな文章が心地よい。1Q84から読みたかった東京日記は、理のねじれた世界の感じがすごくいい。気持ちのいい本です。

2020/09/23

とおる

お金があれば物を買う。その前に一通り考えなければならぬ事は、多くの場合買った物はお金のかさよりは大きい。大きくても後で潰れる物はかまわないが、いつ迄もその形があるのでは困る。それだけ小屋の中の身辺が狭まり、身の置きどころが無くなる。お酒やうまい物は後になんにも残らないから一番弊害が少い。

2007/09/24

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