KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

吉本隆明対談選 (講談社文芸文庫 よB 5)

吉本隆明対談選 (講談社文芸文庫 よB 5)

吉本隆明対談選 (講談社文芸文庫 よB 5)

作家
吉本隆明
出版社
講談社
発売日
2005-02-01
ISBN
9784061983977
amazonで購入する

吉本隆明対談選 (講談社文芸文庫 よB 5) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

home alone

文学論が多い。フーコーとの対話が一番社会思想的で面白かった。それ以外文学的すぎて退屈した

2013/01/31

KA

1966年の江藤淳と吉本との対話、もう圧倒的に江藤淳がいい。吉本より江藤のほうが詩的衝動を理解してるように思える。まぁ俺は『共同幻想論』を読んで以来の吉本アンチなので、フィルターかかってるんだろうけど。続けて1984年の吉本と高橋源一郎の対談を読んだけど、吉本が徹底的に同業の後輩の柄谷行人を腐して、異業種で慕ってくれる糸井重里を褒めまくり、「俺も今なら電通入るかも」とか言ってて心底呆れた。「やっぱり吉本は偉大だった」と手の平を返す準備はできているのに、こりゃ一生返らんわ。しょーもな

2021/01/19

ぶらり

「漱石的主題」は吉本と文学者佐藤泰正の対談。S54年、吉本の人気絶頂期?で、佐藤は「近代の作家で一人選べば漱石だ」と公言する吉本から具体的論拠を引き出そうとしている。対する吉本は、漱石の主題は、漱石の精神構造、思想構造、知識感、日本近代感に根ざしていると応えるが、「一人選ぶ」論拠は語らない。宗教的アプローチの佐藤が思想家吉本に配慮して吉本の発言を切り刻まない姿勢で臨んでいて、対談は平行線。但し、佐藤には、吉本の根拠が直覚的であるということを炙り出そうとする姿勢も感じられ、知識人対決の緊張感が伝わってくる。

2010/09/25

bittersweet symphony

主要3作を出した後の時期、75年の鶴見俊輔との対談で吉本本人が「ある程度曲解なしにわかってもらえるだろうなと思うのはどう考えても数千を出ないっていうふうに思う」と言っているわけですが、ある程度の曲解がシンパ側にもアンチ側にもあるのだという事をきちんと把握したうえで、自分の立ち位置を正確に認識できていると言えそうですね。

2021/03/21

longscale

かつて、吉本の減らず口を甘美に感じた人々がたくさんいたというのが、今さらながら何となくわかった。結果的に聞き上手としても機能しているしショーとして面白い。ただ、最後に解説を読んでげんなりした。勘違いした連中を膨大に生み出してきたのも、やはり事実なんだろう。個人的にはどの対談も面白いのだけれど、贔屓目を抜きにして面白いのは、鶴見俊輔と大衆芸術について話してるところかも。

2013/08/27

感想・レビューをもっと見る