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作家は行動する (講談社文芸文庫 えB 4)

作家は行動する (講談社文芸文庫 えB 4)

作家は行動する (講談社文芸文庫 えB 4)

作家
江藤淳
出版社
講談社
発売日
2005-05-01
ISBN
9784061984042
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作家は行動する (講談社文芸文庫 えB 4) / 感想・レビュー

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ミスター

今読むと当時の流行作家を称賛している仲間内の本に読めてしまう。最後に福澤諭吉を評価して終わるのだが、正気か?と思った。

2020/02/22

トックン

「もはや戦後ではない」から4年後の1959年日本。氏は「文体」という名の文学者の行動(アンガジュマン)を模索する。小林秀雄的な凹型の<時間>の停滞した非歴史的蟻地獄ではなく、凸型の<時間>を自ら生成する「想像力」を持った「正の文体」を大江・石原や漱石等に見出す。江藤の「自然」は凡百の生を剥奪する物でなくメルヴィル的な闘争を惹起する物として立ち顕れる。然し自然(「岸のない巨大な河」)の前で人は平等となり凸への志向は挫折せざるを得ないが作家は讃歌を止めない。フィクション(擬制)を暴く疎外論風が目立った。

2017/04/16

hobby no book

いまいち文学観が合わないというか、想像力を峻別しようとしていてその基準が狭量だなあと感じながら読み始めたのだけれど、書いた時の年齢や立場を考えればこれだけで判断はできないという感じで、また別の著作を読みたい。名前の挙がっていた作家では石川淳が気になった。

2015/11/04

ほたぴょん

文体とは作家の「考える」という行動の軌跡であり、そこに読者を巻き込み、ともに思考に参加させることこそこれからの文学に必要なことだ、という視座からの評論。江藤淳のスタート地点って、時期的には遅れてるけど、紛れもなく戦後派の一端だったんだよなあ。本人も後から認めるとおり、頭で考えた批評ではあるが、それをもって本書を論難するのはフェアじゃないね。

2010/01/28

manmachine

転向する以前の江藤の代表作。

2009/01/27

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