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ショート・サーキット (講談社文芸文庫 さN 1)

ショート・サーキット (講談社文芸文庫 さN 1)

ショート・サーキット (講談社文芸文庫 さN 1)

作家
佐伯一麦
福田和也
出版社
講談社
発売日
2005-10-08
ISBN
9784061984196
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ショート・サーキット (講談社文芸文庫 さN 1) / 感想・レビュー

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佐島楓

回想を重ねながら、自分のことをあらわにしていく手法が勉強になった。楽しい話ではあきらかにないのだが、ちょっとした会話やお子さんの存在などに救いのきらめきが確かに存在するのが、うまいなと思う。

2018/10/04

佐島楓

再読。男の狡さや弱さを描きながら、同時に泥臭い生活を精緻に彫刻している。鋭い筆は、格別初期の作品に深く振るわれているように感じる。一度手放したが、読みたくなったのでまた買い直している。この選択は正解だった。

2022/04/28

H2A

佐伯一麦がレースの話かと思ったら全然ちがった。他の小説にも出てくる素材が出てくる(木の一族、一輪、ア・ルース~)が不思議とマンネリ感はない。作者の職業体験か、電気工事の描写が多くふつうは退屈するはずなのに、不思議と興味深い。それに教訓じみたことも持ち出さないところも良いし、貧窮にあってもどこか凛としていて良い。

2011/11/03

fseigojp

とにかく文章がうまい そしてお仕事系の私小説としても最良 この後、離婚して草木染の先生と再婚し、海外留学にもついてゆく。。。。なんとも、うらやましい

2015/07/10

三柴ゆよし

スキャンダラスな私小説と静かな心境小説の中間に位置する絶妙な短篇群。収録されているのはそれぞれ独立した作品だが、ひとつの家族の成立から崩壊までを淡々と描いた連作小説としても読めるようチョイスされている。なんてことない日常にもドラマはある。自分にしては珍しく、作者の分身と思しき主人公に、感情移入しっぱなしだった。冷静なコメントは出来そうもないのでここまでに。

2011/04/04

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