三島由紀夫文学論集 II (講談社文芸文庫)
三島由紀夫文学論集 II (講談社文芸文庫) / 感想・レビュー
優希
三島イズムの驚異的な部分を見せつけられた気がします。肉体に陶酔し、演劇や映画に傾倒することで作家でありながらも超人的な生活をし、何を思想の軸にしていたかが伺えます。ボディビルによる肉体改造や肉体から感じるエロティシズムが永遠の生き様のように思えてなりませんでした。また、自らの文学の原点とそこからの成長もつづられ、日常と創作のあり方が伺えて興味深かったです。三島自身、太宰に好意を持たなかったのは本当なのですね。
2016/10/15
佐島楓
〈大学図書館〉三島の交友関係がわかる「裸体と衣装」、作家としての半生記「私の遍歴時代」が面白い。十五日に及ぶ新婚旅行や娘さんの誕生を愛情たっぷりに書いてあったり、太宰と面会した際のツンデレとしか思えない反応に意外を感じた。知らなかった三島の一面。
2019/07/15
hroko
「裸体と衣装」、スターでもあるような作家の読まれることを前提にした日記は、令和の現在からすると、不思議と興味を惹かれます。作家がスターでもあるような、そういう時代、文学や教養がすごく重みのあるような時代を意識できる、貴重な読書体験でした。
2024/01/14
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