1946・文学的考察 (講談社文芸文庫)
1946・文学的考察 (講談社文芸文庫) / 感想・レビュー
ステビア
まさに黒歴史・厨二病・若気の至り
2024/01/17
月
敗戦の翌年、マチネ・ポエティクのメンバーによる共同執筆により出版された時評は、当時新しい時代の新しい文学を予告した。そして70年近く経った今も決して色褪せず、当時の風(それぞれの情熱)が伝わって来る。1946年・文学的考察は、確かにある意味政治的ラディカリズム(急進主義)と文学の古典的概念が共存しえるということの証言でもある。その文体や表現に三人(加藤・中村・福永)の個性が表れており、各章誰の筆か想像するのもまた楽しく、熱い思いの伝わる一冊だった。
2015/01/04
ハイザワ
作家こそが人間的に成熟し、人間を見なければならない(しかし作品においては作家≠登場人物という態度を守らなければならない)といった態度を、戦前の知識人被れ、旧弊的な文壇を徹底的に批判しながら表明していく。全体的に圧力が強い。加藤周一の文章は特に尖っていた。
2016/10/15
Masa
若き俊才の熱い思い、それぞれの後の作品に繋がる精神が溢れている。
2016/09/12
今野ぽた
戦後について言及したところだけかいつまんで読んだ
2014/04/07
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