わたくし大画報
わたくし大画報 / 感想・レビュー
kokada_jnet
1974年から1981年に、「別冊小説現代」「小説現代」に連載された、身の回りのことを描いた、画文集。必然的に、自身の著作のこと、見た映画・舞台のこと、家族のことが大半を占めている。トイレの便座の位置をどちらの性にあわせるか問題や、カレーにソースや卵をかけていいのか問題で、平野レミとバトルしているのが、ほほえましい。
2020/02/23
nonpono
1982年に発刊を2024年に復刊。書評を見て。和田さんといえば週刊文春の表紙の人である。和田さんの70年代の日々。70年代のつかこうへいの「熱海殺人事件」、自由劇場の「上海バンスキング」を見ているなんて羨ましい。若さとパワーと瑞々しさが爆発していたのだろう。エッセイでは0.9ヶ月の奥様も登場。レミパンである。そして育児日記。このお子さんが末はバンドを組み上野樹里と結婚する。まるで家族のドラマのオープニングを読んでいるようで深い。仕事をしたがるレミさんの思いもだんだん溢れてくる。優しい目線で語られる一冊。
2024/05/23
tama
自本 1982年第2刷 磐田で購入 和田ファン 自分の身の回りの出来事諸々エッセイ。結構苦言が書かれていますが、この方は決して「口汚い」言い方も、「みんなそう思うよな、だから正しいよね」的言い方もしません。そういうところも好きになった理由。好きな絵も一杯載ってますが、やっぱり妊娠中の奥さんと、歩行器ごと上がりかまちに真っ逆さまの坊やの絵が素晴らしい。そういえばわたしの好きなあのピアニストはあの女優と夫婦だったことがあるのか~ すっかり忘れてましたわ。
2017/12/19
hydrangea
子供が生まれる前後のエッセイ集。この頃の和田さんは、当然ながら息子の唱さんがミュージシャンになり、女優と結婚することは知らない。植草甚一のお葬式でヒノテルとナベサダがソロで演奏した話など、当時のカルチャー人たちの動向がうかがえる。私は一度だけ友人主催の食事会で和田さんの隣に座ったことがある。その時、和田さんが向田邦子さんから聞いた面白い話を話してくださったのだが、どんな話か忘れてしまっていた。本書にもその話が記されていて思い出した。台湾での事故に遭う前の向田さんに一度だけ会えたのが、自慢だったらしい。
2023/11/04
ユウユウ
和田誠の交遊関係の質量ともに驚く。普通のお父さんなエピソードも微笑ましい。
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