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新しい人よ眼ざめよ

新しい人よ眼ざめよ

新しい人よ眼ざめよ

作家
大江健三郎
出版社
講談社
発売日
1983-01-01
ISBN
9784062005302
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新しい人よ眼ざめよ / 感想・レビュー

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モリータ

先週日曜日に単行本を河原町のブックオフで見つけ、東京行でちらちら読んだ。「無垢の詩、経験の詩」と「怒りの大気に冷たい嬰児が立ちあがって」「落ちる、落ちる、叫びながら……」と表題作は『自選短篇』に入っていたので、寄り道してこちらを読んだ。最も落ち着いて読めたのは梅ヶ丘のお寿司屋さんの順番待ちをしていた時(笑)の「魂が星のように降って、跗骨のところへ」。なんとなく感動的なんだけど、いずれにしても「雨の木」連作を読んだうえで、ブレイクの詩画を味わってみないとフルに楽しめるという感じではないかな。

2015/05/18

心は同じ。表現方法の違いを、受け入れる心持次第で、新しい人は親の再生を待たずしても、生きられるようになるはず。

2019/01/14

コウ

三田誠広さんがこの本を大絶賛していましたね(笑)。知的障害を抱えたご子息をモデルにすること、フェイバリットな詩人や海外作家、自らの先行作品の引用というお馴染みのフレームで物語が綴られてゆきます。考えてみれば大江さんは長い長いひとつの物語をライフワークとして書かれているのかもしれませんね。その良質な断片のひとつが、この連作短編集なのだと思います。比較的読み易い本ですね^^★★★☆☆

2008/06/21

Masa

私が購入したのではないはずですが、ずっと本棚にあった。暫く図書館に行けない事情があって、それではと手に取り、これまで積読だったのが悔やまれます。大江氏の難解な作品が作者の存在を遠くのものにしていたのですが、父親という分かり易い存在になった時、大江氏本人が益々魅力的なものに感じられました。相模原の凄惨な事件を彷彿させるような記述がありますが、イーヨーが光君になる最終章は朱玉です。

2023/09/05

難解だが、心に響く部分も多々ある。最後の章でイーヨーが死んで大江光さんが生まれるところが印象的。

2015/12/28

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