犬だって散歩する
犬だって散歩する / 感想・レビュー
パチーノ
「小説現代」1985年10月号・12月号から1986年10月号に連載されたエッセイ31篇を纏めたもの。やはり80年代以降に書かれたエッセイ集が読みやすくて面白い。コアラの愛らしさと凶暴性をユーモラスに描いた『コアラ』が良かった。毎度のことながら吉田健一、野坂昭如といった作家が今作にも登場する。
2015/12/30
fuji
浅学の身には、洒落と冗句が解せない話が幾つもあった。 30年前に外人に寿司を食べさせる話や徴兵検査、東京という山などの話には興がわいた。
2014/10/16
左近
何事も面白がる人のもとへは、面白いゴシップ、エピソードが自然と集まってくる。広大な知の世界を渉猟し、ユーモラスに切り取って見せてくれるのが楽しい。好きなものよりも嫌いなものを調べた方が、人となりがよくわかるのではないかという指摘、説得力を感じた。丸谷氏の本を読む度に、吉田健一という人に興味が湧き、いつか著作を読もう読もうと思いながらも、まだ読んでいない。吉田茂の息子で英語がやたらとできた、ということはわかったけど。
2012/06/29
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