作家の肖像
作家の肖像 / 感想・レビュー
kokada_jnet
1986年刊行分を再読。SF・ミステリ畑を主にした21人の日本人作家を対象にしていて。当時、評判になった評論集だが。現在の視点で読むとかなりつらい。一人称が「ぼく」であり。また、ほぼすべての論が、その作家をいかに好きであるかを描く「熱狂的なファン代表」としての表現になっていて(半数以上が文庫解説という事情も確かにあるが…)。他には存在しなかった「若手の女性文芸評論家」が書くものとして、その頃は新しかったのだろうが。いまとなっては、過去の遺物でしかない。
2024/11/17
Tanaka9999
1986(昭和61)年発行、講談社の単行本。評論対象は21名、29編。あとがきによると「嫌いな人、無関心な人」の解説や評論はしなかったとのことで、ここに挙げられた人を見れば、栗本薫の傾向がある程度わかるような、少しイメージと違うような。この時期は栗本薫と中島梓と使い分けてたはずだが、読む限り違いはほとんどないような気がする。
2022/01/31
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