反逆 下
反逆 下 / 感想・レビュー
竹内靖
遠藤周作さんの独特のキリスト教宣教師、神学校からの情報収集は今まで私が読んだ本能寺の変にはなかったものでした。また信長や光秀など心的描写が上編の荒木村重ほど濃厚ではない点、個人的には歴史小説らしく良かった。
2019/09/24
よし
光秀の「本能寺」後は、事実を知っているからか、哀れさがつのる。信長への「反逆」は勝算があってのことか、止むに止まれぬ感情的なものであったのか。歴史的事実にどこまで迫っていけるのだろう。読んでいて、そんなどうでもいい想いにとらわれていた。作者:遠藤周作は、ここに出てくる歴史上の登場人物全てに哀惜の情を注ぎ込んで描いている。
2017/04/11
二分五厘
1989.12.25
晴歩雨読
織田信長を中心に荒木村重、明智光秀の反逆(謀反)に至る心理がうまく描かれている。丁度NHKで黒田官兵衛をやっている最中なので興味深く読めた。
2014/07/10
ちゃこ
【初出誌(上下巻共通):読売新聞 1988年1月26日〜1989年2月27日連載】 下巻は荒木村重の謀反〜明智光秀が起こした本能寺の変〜賤ヶ岳の戦い。明智一族、羽柴秀吉ほか様々な人物について描かれている。 登場人物が多く、把握しづらかったため二度読み。 謀反人という立場に立たざるを得なかった荒木村重、信長への畏敬・憧憬の念を抱きながらも先の見えない恐怖感に突き動かされた明智光秀。反逆心を隠し続け、機を逃さず天下人への切符を手にした秀吉。(続)
2013/08/11
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