探究 2
探究 2 / 感想・レビュー
amanon
『Ⅱ』も『Ⅰ』に劣らず、かなり難解。本書を最初に読んだ、二十数年前に一体何を理解したつもりになっていたのだろう?と我ながら不思議な気持ちにかられる。一つは、柄谷特有の断定的な物言いが格好よく思えたのだろうな…という気はするが。それと、改めて読み返してみて、驚かされたのが、取り上げられている思想家が、うろ覚えの記憶以上に多様だったということ。当時ろくに知りもしない思想家の文章の引用文を読んだところで、何も理解できなかったに違いない。ただ、本書が具体的な問題を前提にしているということに不思議な安堵感を覚えた。
2016/06/06
再読。
2017/05/11
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