百合の心
百合の心 / 感想・レビュー
amanojaku_
最寄りの図書館にあった辻原登の一番古い本。たかだか2か月前に読んだのに、不覚にも表題作の内容を思い出せない...。まあでも3編とも救いのない話でした。たとえ暗い話を描いても洒脱さが潜むのがこの人の持ち味、と思ってきたけれど、最初は違ってたのね。中上健次だったのね。ということで、ルーツ探しは楽しい。ストーリーテラーっぷりはそのまま。「野の寂しさ」で、両親を殺された兄妹が、殺人犯の腕の中に戻っていってしまうのが強烈だった。
2011/12/04
感想・レビューをもっと見る