遠い星からきたノーム 2
遠い星からきたノーム 2 / 感想・レビュー
のりたま
金の子牛と衆愚政治家
しいかあ
2巻は出エジプト記の中の金の子牛のエピソードが下敷きみたい。もっとも、金の子牛の場合は人々は偶像崇拝に走るわけだけど、ノーム達は逆に戒律崇拝に走るあたりがなんとも。つまり旧約における十戒と偶像の役割が反転しているわけだ。とどめに、旧約では母音を持たず、おそらくは実体を持たないYHVHという神と契約するわけだけど、ノームたちの場合には神の役割を確固たる実体を持ったJCBというショベルカーに託してしまう。そう考えると、2巻は旧約聖書を逆さまにした話と言えるのかも。
2011/06/21
感想・レビューをもっと見る