磐舟の光芒 下
磐舟の光芒 下 / 感想・レビュー
浦
古代、物部と蘇我の戦いを描く。下巻しか手に入らなかった。物部守屋が主人公だが、結末を知った状態で読むため、切ない。ぼくはもともと物部びいきなのだが、それにしても本書の蘇我氏・皇太后は好きになれない。やはり戦略を使う人間より、素直な人間が好きだ。ほかの本もそうだが、著者の作品はかなり詳細に歴史を調べてあるが、意外と巻末の参考文献が多くない。一部しか書いていないか、それとも参考にした書籍たちがよほどしっかりした一般人には読めない難しい本なのだろう。
2017/08/27
くっちゃ
日羅が暗殺されなければ、瘡の病にかかった順番が逆であったなら、穴穂部王子が土壇場で尻込みしなければ。数々の好機に恵まれながらも、結局は運に見放されてしまった守屋。いいところまでいけばこそ、一方的にやられるよりも悔しくなる。ただ、判官贔屓で守屋に肩入れしちゃうけど、物部氏が権力を握っても、結局実態は蘇我氏と変わらないことになっていたんだろうな。その辺が歴史の虚しいところ
2016/09/21
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