おかしな家族
おかしな家族 / 感想・レビュー
KI
子供が子供であるために、大人は子供の時の記憶を朝を迎えるたびにそっと呼び起こす。
2019/10/07
♪みどりpiyopiyo♪
画集のような絵本のような 瀟洒で風刺の効いた物語を読みました。多彩な芸術作品を残した詩人コクトーが生涯にただひとつ作ったファンタジー。■まず、日本語版の装幀が素晴らしい☆ 翻訳絵本の装幀の一つの理想形を見ました♡ (委細コメント欄に)■コクトーは『幼い読者諸君へ』という序文で「色がもし気に入らなければ好きなように塗りたまえ。遠慮はいらない」と述べています。人生全般へのエールなのでしょう。表紙にもある「Jean Cocteau ☆」のサインに茶目っ気を感じます♪(1948年。高橋洋一 訳、1994年)(→続
2017/06/29
ペイトン
最初に『幼い読者諸君へ』というコクトーの序文があり、これがとてもいいのです。「この本の色がもし気に入らなければ、色鉛筆で好きなように塗ってごらん、遠慮はいらない。」と書いてあります。しかも「Vousvoyer」の丁寧な書き方!風変わりでナンセンスな話だけど、絵に魅力があり,レイアウトも抜群です。ピカソも絶賛したという絵なのだそうです♫
2015/08/20
Misa
「オルフェ」のジャン・コクトー、生涯で唯一の童話とのことです。タイトルどおりおかしな家族すぎて、不思議な物語でした。「幼い読者諸君へ」という、翻訳された著者メッセージが冒頭にあるのですが、これがかっこいいのです。ネタバレになるのでちょっとだけ...「君の色鉛筆で好きなように塗りたまえ。遠慮はいらない。ジャン・コクトー」20世紀のダ・ヴィンチ、芸術の魔術師の多才さが伺えます。
2013/08/26
ひと
家族ものを探していて見つけた作品です。コクトーのアートとして眺めるのも(もしかしたらその方が?)いいかもしれません。自分達の人生を謳歌するのもいいけど、"子供たちの様子を注意深く観察"せずに誰かに教育を委ねるのは危険だということと、秩序の有難さがメッセージになるのでしょうか? 『恐るべき子供たち』を読んだら何かヒントが見つかるか… そこまで入り込もうとしない方がいいのか…
2017/03/26
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