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おかしな二人: 岡嶋二人盛衰記

おかしな二人: 岡嶋二人盛衰記

おかしな二人: 岡嶋二人盛衰記

作家
井上夢人
出版社
講談社
発売日
1993-12-01
ISBN
9784062065993
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おかしな二人: 岡嶋二人盛衰記 / 感想・レビュー

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みも

僕は岡嶋二人ファンだが、それ以上に井上夢人の作品が好きだ。ざっくり言えば前者は軽妙で、後者はややホラーテイストを包含する。本著を読了した今、その相違を理解できた。楽観的で寛容な徳山と、理詰めで妥協しない井上のコンビ。コンビ解消後の傑作上梓を鑑みれば井上の才能に疑う余地はないが、競馬ネタもボクシングも徳山あってこそ。つまりはコンビでなければ生み出し得なかった作品が多々あり、人攫いの岡嶋の異名も徳山あればこそ生まれたのだろう。「じゃあな」「またね」改札の前で、僕と徳山は、右と左に別れた。切ないラストシーンだ。

2023/11/22

ふう

まさに「チーム・岡嶋二人の栄光」。本家作品が最初「栄光」でなく「崩壊」だったと読んだ気がするが、当時は「崩壊」のがいいじゃんと思ってたけどこの本読んで、あぁ栄光のがいいなと心底思った。とにかく読んでてつらかった。なんかすごくつらかった。貴重な内容を知れて面白かったけどもう読み返すのきついわ。うまく言えないけど冥福を祈るためにも岡嶋二人作品ちゃんと全部発表順に読まねば。

2021/08/08

harass

二人組のミステリ作家「岡嶋二人」の一人井上夢人によるデビューからコンビ解消までを描く。分業で行う作家活動の限界。この本は文庫がでているようだ。

OHモリ

●小説や文章の書き方本を何冊か読んだけど、ハウツー本ではなくて今度は、小説の書き方本で紹介されていた「気になる本リスト」の本を図書館。●読みやすいし、面白かったので一気読み。二人で一人の作家、岡嶋二人のうちの一人、井上さんが書いた私小説。●井上氏が憧れていたビートルズ、レノン&マッカートニーのように解散してしまった。もっとじっくり作品が作れたら長く続いたのか?それは誰にも分からない。藤子不二雄さんの例もあるし、ローリングストーンズのような息の長いバンドもあるのだから必然とは言えないだろうと思うが・・・

2018/04/27

コリディ

8点。お気に入りさんのお勧めで読みました。面白かった、読んでよかった。お勧めされないと気が付かない本でした。全くの素人が乱歩賞を取るまでの盛の部、作家としての衰の部。最後は二人の食い違い?井上さんの愚痴?が、読んでて辛い。締切がありながら、トリック、テーマ、人物設定など創作して、文章に書くという作家という職業、大変ですね。好きな作家が駄作?を書いても背景を酌量しましょう。

2015/11/28

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