懐かしい人たち
懐かしい人たち / 感想・レビュー
koala-n
親交のあった作家たちとの交流を描いたエッセイ集。扱われている作家たちは、これらの文章が書かれた時点で亡くなっている人が多く、追悼集という側面も強くある。小説はもちろんエッセイの名手としても知られた人なので、すいすいと読める。都会育ちの人らしく、また病気のためもあるだろうが、その交流にはべたべたとしたところがないのも好もしい。ただ、テーマがテーマなので読んでいるうちに少しさみしい気持ちになってくるのが難点といえば難点だろうか。この本を編み終わってすぐに著者自身も鬼籍に入ったというのは少し出来すぎだろうか。
2013/04/30
悸村成一
3刷6月。図書館本。16
2018/02/03
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