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白いメリーさん

白いメリーさん

白いメリーさん

作家
中島らも
出版社
講談社
発売日
1994-08-01
ISBN
9784062069540
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白いメリーさん / 感想・レビュー

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リッツ

中島らもさん初読み。短編集の一話目で『あ~、なるほどブラックユーモアな感じ』と思っていたが油断してたら怖さが深くて重い。どこかにあるかも知れない想像の世界、それも怖いやつへ堕ちていくような…他の作品に手を出すにはちょっと身構えてしまいそう。

2021/06/02

ミーナ

都市伝説を追うフリーライター。実態の摑めない「白いメリーさん」に期せずして出会うが― 1年ほど前に読んだ『日本SFの臨界点[怪奇篇] 』の『DECO-CHIN』で初読だった中島らもさん。とてもおもしろかったので、今回短編集に着手。全体的にうっすら怖いのにコミカル。武器が楽しい『日の出通り商店街 いきいきデー』、この短編集の中でひとつだけ毛色の異なる『白髪急行』、車さんが魅力的な『夜走る人』、そして童話のようでキレイな表題作がよかった。

2021/08/30

四野一二三

再読。人生初の中島作品でした。結構さくっと読めて後味が微妙に悪い、という所が非常に気に入っています。短編で構成されていますが、全体的に、味は全部バラバラなのにバリエーション豊富な不快さがしっりねっとり絡み付くのでハッピー!!てな時には読まない方が良いかもしれませんね。雨の日の午前中とか、彼氏を待ちわびている時なんかに読むと良い具合に膿んだり出来ます。

2016/05/27

4/123

再読。何時読んでも面白いよなー、な一作。私の人生はじめての中島作品だったのですが、短編集だったこともあり、これが一番読みやすかったです(当社比)。標題作の白いメリーさんも『ああそうよね、こういう女子コミュニティーのジレンマあるよね』とふんふん頷きながら楽しみましたが個人的にいきいきデーが一番好きでした(人生の一作にバトル・ロワイアルを挙げる女の感想)。文庫にもなってますし手に入りやすいのでさくっと読めて面白く、絶妙に後味が悪いので、元カレのいるサークル飲み会の後なんかに読むことをお勧めします。

2017/05/14

*すずらん*

私はらもさんの描く異様な世界が好きだ。なぜだかスッと溶け込んでしまえる。本作は9つの異なったテイストを持った短編集だ。表題の『白いメリーさん』も良かったが、ハチャメチャな感じの『日の出通り商店街 いきいきデー』も、暗い中に人生の本質を突くような『夜走る人』も良かった。なんだか 「みんな違って、みんな良い」という感じだった。

2012/11/27

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