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ミステリーズ

ミステリーズ

ミステリーズ

作家
山口雅也
出版社
講談社
発売日
1994-09-01
ISBN
9784062071833
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ミステリーズ / 感想・レビュー

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ばりぼー

95年版のこのミス1位ですが、翻訳を模した文体と実験的なメタ・フィクションの手法がとっつきにくさを感じさせるため、好き嫌いが大きく分かれる作品でしょう。「短編集はシングルの曲が寄り集まったアルバム」で、「全体に共通するトータルなコンセプトは『狂気』ないし『逸脱』」(ライナー・ノートより)。何の伏線もなしにどんでん返しのみを畳み掛ける多重解決ギャグ「解決ドミノ倒し」、公開捜査番組の形式でフーダニットを引っ張る「あなたが目撃者です」、コレクターの哀しい性をブラックに笑う「蒐集の鬼」などが印象的です。

2016/06/25

ミーホ

[再読]お気に入りさんのレビューを見て『これ持ってる!!』と思い出し、無性に読みたくなって(この気持ち大好き)いつぶりだかわからないぶりに発掘して読了。最近読んだアンソロの山口さんが面白かった所で、読むべくして読んだ満足感がすごい(この満大賞)場面展開の頻度が夢の中のストーリーのようで浮遊感すら感じるけど、フワフワしてると置いてかれそうになるし、どこに着地するのか全く想像できないワクワクワク感がすごい(このワク大賞)不気味×可笑しみのようなこの世界観好きだなー。デビュー作積みっぱなしだ!!読まねば。

2016/07/05

ヒロくま

オススメ頂いた本を、やっと見つけて読んでみた。一つ一つのミステリーが、ギュッと詰まって濃い。外国の翻訳された物語のような独特な感じを楽しみました。このミス大賞って短編も対象だったんですね、ほほほ。

2014/10/25

ぼんくら

短編集。山口雅也は初めて読みました。登場人物はみんな外国人名。不思議なミステリーの倒錯世界とでもいいましょうか。謎があって解答があるというものではないので、最初は読後すっきりしない感はあったのですが、読み進むうちにこの世界が心地良くなってきました。「禍なるかな、いま笑う死者よ」の売れないコメディアンのコーエンや「蒐集の鬼」のSPレコードを集めるマッケリー氏の狂気が好き。「解決ドミノ倒し」のテンポも楽しかったです。

2010/12/12

なつなつ

どの話も設定が面白く、すぐに引き込まれる。終わり方がいまひとつなものもあるが、私が久しぶりに、心臓の鼓動を一旦収めるために、本を閉じた話は、「収集の鬼」レコード収集家の話。ホラーとは全然違う形で、久しぶりにドキドキさせられた。すごい!「良いニュース悪いニュース」も、痛快。最近読んだマリアビートルにもちょっとシンクロした。

2023/12/14

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