せつない時間
せつない時間 / 感想・レビュー
yonaga
図書館本。10の恋愛小説の短編集。読み初めはほんのりと心に灯が灯るような余韻があった。でも私が欲している物ではなかった。だが中盤からもうあまり若くはない女性の複雑な心理がそれぞれの作品に散りばめられていて満足出来た。特に交際相手や女友達の相談事を丁寧に聴いてあげるヒロインがしばしば登場するのが特徴的だと思った。そして交際が成就するにも破局するにも彼女が相手を思いやり相手の為を思って自らの行動を起こす事が共感出来た。たとえ破局したとしても自分で意思決定をした事なら悔いはないのでは?そんな風に思えた。
2017/11/12
you123
色々な雑誌に掲載された短編集 藤堂志津子さんは凄い! なかなかうまく言い表せない心の中を、ズバリ表現してくれる。 人間の心の奥深くの感情、知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまっていた自分。過去のトラウマ的な要素を作り出したのは何だったのか。幼かったからという理由で許されるべき事なのか。 今、謝っても遅いのか。いや、それはぶり返すだけで相手にとってはただの迷惑になってしまうのか。色々考えさせられる良い作品です。
2010/07/27
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