記憶の隠れ家
記憶の隠れ家 / 感想・レビュー
あつひめ
どの話も背筋がゾクッとしますね。誰かの家に訪問するのが怖くなるような…。ドアを開けるとその家独特の匂いがする。人はみな、何かを期待したり隠したり悩んだり…嬉しいことの方が少ない。生きるってそういうものなのかも知れないなぁ…。しばらくぶりの小池作品。期待通りだった。
2014/03/27
だまだまこ
25年前の作品。普段着として上品な和服を着ている女性が出てくるなど、所々時代を感じるところはあったが、古さは感じなかった。時代を超えても普遍な感情が繊細に描かれた極上の短編集。5つの短編すべて、結末ですっと体温が下がるような感覚で、サスペンスとあるが、現代でいうイヤミスという感じ。誰にも知られたくない秘密は、勿論誰かに知られるのが怖い。だけど、それ以上に怖いのは、秘密を知っているのに相手が黙って何も言ってこないこと。見てはいけないものを見てしまうような謎が解ける展開に、思わず息を詰めて一気読み。
2019/10/27
みさどん
心の闇や歪みがある人の話ばかり。死もストーリーの流れに必要で、たくさん。そんなやりきれない人の一生って、どうなんだろう。気の好い人、おおらかな考え方、前向きって、気持ちよく生きることに不可欠かもしれない。滅入った。
2018/12/08
ino
物悲しい短編集。 1995年に発行されているのに古臭く感じなかったのは、人の気持ちというものは時代に関係ないものだからだろうか。
2015/11/15
ろ~たす
小池真理子さん、すっごーく久しぶりに読んだ。一時期ハマって、ほとんど買い揃えて読破してたっけ。「恋」の頃かなぁ。知的悪女の書くサスペンスは、やはり一流品だ。
2012/09/23
感想・レビューをもっと見る