恋文: 画集・智恵子抄
恋文: 画集・智恵子抄 / 感想・レビュー
G-dark
高村光太郎は妻への想いを詩に綴りました。その妻・智恵子は精神病を患っており、言葉としてうまく表せない自分の気持ちを切抜絵に託すようにして切抜絵作りに励みました。高村光太郎はこう語っています、「此を私に見せる時の智恵子の恥かしそうなうれしそうな顔が忘れられない」と。夫は詩を書くことで妻への恋文を書き、妻は言葉以外の言葉で恋文の返事をする。二人のそのやり取りをまとめたこの本を読んでいて、わたしは胸が熱くなりました。人は、これほどまでに強く誰かを想えるものなのですね…。
2015/01/25
タケアキ
自分が中学くらいの時に、智恵子の切り絵を生で見てとても感動しました これ程までに美しく、切なく、だけど幸せにも感じる切り絵が他にあるだろうかと この本を見る度に、あの時の感動が思い出され、また、光太郎と智恵子の純粋な愛を思い泣きたくなります とても大好きな一冊です
2012/01/16
てまり
彼女は病んでいく自分を、どう思っていたのだろう?自分をなくしていく妻を、光太郎はどう感じていたのだろう?たとえずっと寄り添っていたとしても。病気がちだった妻が、いつか自分より先に逝くことを覚悟していたから、こんなにも静かな目で見ていられたのだろうか?いろいろな思いが言葉に手繰られ、交錯する。せつないなぁ
2005/05/17
takuchan
千数百枚に及ぶ此等の切抜絵はすべて智恵子の詩であり、抒情であり、生活記録であり、此世の愛の表明である。此を、私に見せる智恵子の恥ずかしそうなうれしそうな顔が忘れられない。
2015/04/05
frigo
智恵子さんの作品、かっこいいです。二本松に行くことがあったら、是非、智恵子記念館へ!
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