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猫の贈り物

猫の贈り物

猫の贈り物

作家
リー・W. ラトリッジ
Leigh W. Rutledge
鷺沢萠
出版社
講談社
発売日
1997-07-01
ISBN
9784062081412
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猫の贈り物 / 感想・レビュー

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ぶんこ

アメリカのある町に住むミセス・ヴィに飼われている猫の目線で描かれた物語。ヴィと猫とで仲良く暮らしていたところへ次々と新たに猫が2匹加わり、てんやわんやながら楽しい日々だったのですが、クリスマス前にヴィが倒れて入院してしまう。留守宅に現れたミセス・アックスは大の動物嫌い。仄々とした物語が、突如いかがわしくなってきました。ご近所の人々の様子も猫目線で語られていて、アメリカの住宅街の様子が興味深い。う〜ん、これはにゃんこの楽しい物語なのか?微妙な雰囲気が最期まで漂っていました。

2020/03/12

月夜乃 海花

猫視点で人々の生き様を見たら、こんな感じに見えるのかなというちょっとシニカルが混ざった物語。夏目漱石の「吾輩は猫である」を少し思い出した。人には人の生き方がある。猫視点で、人生を見ると人々の動きは窮屈に見えるのかもしれない。

timeturner

郊外の住宅地を舞台にした、猫のほのぼの日記かと思っていたら、ホラーまがいのとんでもエピソードがあったりして、油断のならない愉快な小説だった。猫の視点から見たアメリカの縮図という感じ。

2015/06/20

マーシャ

タイトルは原文のまま「猫の日記」でも良かったような。心優しい一人暮らしのミセス・ヴィに飼われているニャンの「ぼく」が綴る日記。人物描写から、彼女は中高年で、独りになるまでいろいろあったんだろうなと思われる。結局、猫は3匹になり、夜、ミセス・ヴィが猫たちと一緒に映画を見るシーンが好き。近所にかなりの猫の多頭飼いのお家があり、そこの猫たちは幸せそうで、家族に見守られながらの臨終と思しき老猫の様子を「ぼく」は「理想だ」とする。ご近所さんたちも猫にやさしくて、癒された。やっぱり私は猫派。

2015/01/01

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