自分の時間へ
自分の時間へ / 感想・レビュー
けんとまん1007
敬愛する長田弘さんのエッセイ。長田さんから感じるのは、決して難しい言葉を使うことなく、奥行きのある世界を創り上げられるということ。自分に関わった人たちへの思いに溢れている。ただ、それも穏やかな中にも、相手を敬う熱い思いが感じられる。こんな文章を書きたいと思う稀有な人。
2021/12/09
Gotoran
平易な日常の言葉で含蓄のある示唆に富む詩・エッセイ・評論で定評のある長田弘氏。他者との交流、言葉での関りからの自分の時間、心の豊かさを創り出してくれた人々との思い出や本の事ども、心の中で仄かに光る記憶の花束。新聞・雑誌に掲載の46編のエッセイ。気付き・学びに溢れた良書。“鉄条網の刺のこと”で紹介のタデウシュ・ボロフスキ『紳士淑女のみなさん、ガス室へどうぞ』、“そのとき話したこと”での金子光晴『人間の悲劇』、“本のかたちのこと”にあった九鬼周造『「いき」の構造』については、機会を作って読んでみたい。
2017/08/21
ぶんこ
家族が借りた本を読んでみましたが、こちらは男性用という感じで、私には合いませんでした。 それでも一応はキチンと全部読んだのですが、感想は3匹の猫の話とクラシックの話しか心に残らず。 家族に戻します。
2015/06/22
ロピケ
読みながら、読書ってすごろくみたいだな…と、不図思った。一冊読み終えると、次に読みたい本に向かって駒を1コ進める。時には3コ進んで難しくて、2コ戻ったり。それでも、少しづつ次の本へ次の本へと進み続ける。「ゴール」や「あがり」は無いけれど。長田さんの本に案内されて、読みたい本が何冊か。私の読書すごろくに現れた。同じ本を読んだとしても、進路は人それぞれ。読書メーターを覗けば、その人がどこに駒を進めたのかが分かって面白い。長田さんの故郷の「火山」って、吾妻山のことかなあ?「本の色と本の服のこと」が特に良かった。
2012/10/13
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