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睥睨するヘーゲル

睥睨するヘーゲル

睥睨するヘーゲル

作家
池田晶子
出版社
講談社
発売日
1997-01-22
ISBN
9784062084116
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睥睨するヘーゲル / 感想・レビュー

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抹茶モナカ

哲学エッセイの、いつも通りの根源的な存在論の触り、自分で考える事についてのあれこれが並んだ本。この方、外見が整っていたから、その点で得していた部分があったのかなあ、と思う。書いている内容、ほぼ変わらないし、学者でもないのに、生計を立てておられた点に、今となっては不思議さを感じる。哲学をするのは自殺行為で、下手に哲学すると頭が毀れるという記述を見つけたので、とりあえず、読んだ価値はあった。考える、と、思うは違うというのは、眩しい指摘だけど、どうなんだろう、本当にそうなのか、検証したくもなる。

2021/05/22

Ryosuke Kojika

最近色々と考えている。様々な対話の中で姉さんならと考えている。しかし、姉さんの言説を一言一句覚えているわけでもないし、ましてやその事象そのものが扱われているわけでもない。そして、池田晶子的な考えは意見ではない。個を超越した「本当」。だから、少しは自分も「本当」を考える入り口には立っているのかもしれない。にしては、自信がない。自分の正しいが、誰にとっても正しいという信念がほしい。当然、欲っするものではなく、考えつめることだとは分かっている。考えることのない生があるか。そういうことを対話によって伝えたい。

2019/10/27

横丁の隠居

池田さんはイライラしているのだ。「こんなに明らかなことがなぜてめぇらにはわからないんだ。何度も説明してやってるだろう」しかしわからない。「存在することそのもの」がいかに不思議か。ひとはそう考えない。私の座右の銘は「人生万事色と慾」である。哲学とは無縁の衆生である。ただ、そんな私でも彼女の言葉には動かされるのだ。たとえば「…政治的現実のみ現実と思い込んで、『べき』とか『せよ』とか『ねばならぬ』とか、誰に対してだか知らないが命令ばかりしているオピニオンなど、夢の中での寝言みたいなものだ」まったくその通りである

2019/11/15

自分の頭で考える。90年代でどこかトゲがある池田晶子先生の本。

2023/04/14

おとん707

日ごろ自明だと思っている諸々のことは本当に自明なのか?これを疑い何が何かをわかるまで自分の頭でとことん考える。考えているのは自分そのものなので外部に表現する言葉が見つからない。考えれば考えるほど孤独を深く自覚する。同じく孤独な森有正は考えを表現するのに言葉に自分の経験に基づいた独特の定義を与えた。言葉は経験を他人と共有することで意思疎通の力を得た。池田は経験に頼らず考えの一瞬を捉え表す言葉を探すが、それで考えが伝わるか?いや、そんなことは池田の知ったことではないのかもしれない。自分の頭で考えなさいと。

2018/12/27

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