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ストレンジ・デイズ

ストレンジ・デイズ

ストレンジ・デイズ

作家
村上龍
出版社
講談社
発売日
1997-07-01
ISBN
9784062084321
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ストレンジ・デイズ / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。あふれるような言葉が詰まっている作品。何も捨てられず、何かを得ても感じる無力感。その中でも強い生命力を感じました。ダメだと思っても生きる、そのことが重くのしかかります。いうならば村上龍の哲学を貫いていると思いました。

2016/10/08

だまし売りNo

反町は精神を病み、絶望して破滅的な状態であった。正直なところ、酒やドラッグまみれの生活であり、感情移入できなかった。 「日本人は誰かを仲間外れにすることにかけちゃ天才だね。考えてみりゃ、アメリカなんかと違って仲間しかいないんだから」との台詞がある。同質性の強い日本社会の問題を示している。多様性が価値になる。

2019/04/27

風花 kazahana

この小説の終わりは なにも始まっていない。途方にくれる。神経をすり減らした男。実は無力な男。その事を悟っていく。そして 体の中に 虫の存在を感じ 特別な存在感を持つ女。無力な男に 将来を夢を託してしまう。 ストレンジデイズ(奇妙な日々) 多分破滅に向かっている。そんな 想像。

2020/10/19

まさやん80

一度途中まで読んで、村上龍の独善的な筆使いが嫌になってやめてしまった小説。今回は最後まで読み切った。 すごい才能を持ったトラックドライバーの女性ジュンコと出会い、彼女を世に出すことが自分の目的だと感じた中年男が、彼女の映画を作ろうとするが、彼女の卓越した能力というのがどうもイメージできない。ずっと同じところをグルグル回っているような展開にうんざりするが、途中でぶった切られたような曖昧な結末はこの小説には相応しいのかもしれない。

2023/01/16

もるもる

またどうでもいい音楽と映画の話か、と期待していなかったら覆された。文章から何かが伝わってくるのに、最後までヒロインのイメージが想像できず、読み手としてかき立てられる人物作りに感心。その一方で底が見える主人公が書き込まれている。紛れもなく村上龍の本だった。

2017/02/09

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