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ガラスの麒麟

ガラスの麒麟

ガラスの麒麟

作家
加納朋子
出版社
講談社
発売日
1997-08-01
ISBN
9784062087575
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ガラスの麒麟 / 感想・レビュー

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紫 綺

大活字本にて読了。ガラス細工のように脆く、壊れやすい女子高生たちをミステリー仕立てで描いた連作短編集。意外な真相。

2020/12/07

雪紫

安藤麻衣子が通り魔に殺された。友達の父親とその友人の息子。担任。面識のない卒業生の恋人。そして保険医。事件をきっかけに様々な人間が抱えたものが動き出し、ガラスのようにひび割れ、砕けやすい心を繊細に描き解放されていく。憧れのあまり、彼女はそんな死に方をしていい子じゃない。との被害者への怒りに憧れだからこそなしえない自分の理想の投影とともに憧れは理解から最も遠い感情。を思い出す。自分にとって安藤麻衣子と言う少女はなんだったのか?網膜と脳と言うガラス通しで見るしかないから決まった答えはない。

2024/05/29

美登利

加納さんの小説は、ファンタジー溢れる作品を先に読んだので、このようなミステリーを書かれる作家さんだとは知らなかったです。表題作を読み、え?ここで終わりなのかと思ったらきちんと繋がってました。一人の女子高生が通り魔に殺された事件から幾つも枝分かれして、謎がどんどん膨らんでいく。私自身はこんな高校生活ではなく、楽しくお気楽に過ごしてたので、今の若い子達の危うさの半分も理解できてないと思うけれど、それでもぐいぐい引き込まれました。最後の方少し先が読めてしまったな。だけど、ほんのり明るいラストで良かったです。

2015/02/26

あつひめ

感想を記録していなかったので再読。このところ、続けて加納ワールドに溺れていたが、今回は血生臭さが漂い世の中の未成年の事件なども含んだ、ミステリーと仕上がっている。ガラス細工をチラチラ見せることで、心の脆さを伺わせる。人にはいつも選択肢が目の前に差し出される。そのどちらを選ぶかですべては変わる。しまった…と思っても、戻る道でまた、迷うこともあるだろう。人生は、やはりやり直せない…と思ってしまうのは、私だけか?ガラス細工の冷たい感触を味わいたくなった。

2005/04/28

あっちゃん

連作短編のミステリー!最終話で一連の事件の締めくくり!女子校がメインなせいか、思春期の危うさが前面に押し出されている…全体的に暗めかな!

2014/02/26

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