ウランバーナの森
ウランバーナの森 / 感想・レビュー
とも
★★★★表紙を見れば誰のことかはすぐにわかる。が、それが重要ではない なんとも不思議な物語。主人公のジョンが便秘になる。初めのうち ただただその話しの繰り返し。それが徐々に心に重くのしかかってきて、軽井沢の近所の病院に通い その度に過去に傷つけた人たちに出会い侘び、和解することでだんだんと 気持ちが軽くなってくる。そんな、とりとめのない作品ながら、さすがというべきか 話が急転直下し何処に向かっているのかが、分からなくなってくる。最後には綺麗に終息を迎える物語なれど・・・いい題名である。
2016/09/17
ブルームーン
奥田さんのデビュー作。よくこんな斬新な内容の話を書いたなぁと感心してしまった(悪い方の意味で・・・)。完全なフィクションと言いながらも、主人公のジョンはどう見てもジョンレノンに見えてしまう。その割に奥さんの名前はヨーコではなくケイコ。中途半端な類似がより一層モヤモヤ感を増す。それに便秘を絡める必要あったかなぁ。でもお互いに母国語しか話してないのに、なぜかだいたい話が通じてしまう家政婦のタオさんとジョンの交流がほほえましく、よかった。
2014/07/10
akira_1990
★2.0 不思議な本だった。言いたいことが不明確だったけど、これこれでありかも。ジョンレノンが主人公の本って、どうやったら思いつくの?笑
2017/09/03
コージー
コレってジョンレノンをモチーフにしてるんだろうか。とにかく、便秘はどうなるのかが気になって、読みすすんだ。デビュー作なんですね。面白く読ませてもらいました。
2014/12/14
Nobuko
昔殺めてしまったかもしれない船員,冷たく接していたマネージャー,自分を捨ててしまった母親.誰でも持っているような蓋をしてしまった人に対する心の傷と原因不明の腹部の不調.自分ではどうしようもなくなった大きな不安がお盆の軽井沢に帰ってきた霊と語らうことで,彼らに許され,誤解が解かれ『生まれ変わる』体験をすることで克服していく.モチーフは英のポップスター,ジョン・レノンだろうか.日本人医師や家政婦とのやりとりもどこかちぐはぐながら微笑ましい.心と身体が秘することと解き放たれることを象徴した物語.
2016/03/27
感想・レビューをもっと見る