プラトン学園
プラトン学園 / 感想・レビュー
ホレイシア
あ、読んでる人がいる、嬉しい。すきです、この作品
2008/01/02
hirayama46
VR空間によって現実が揺らぐメタ構造ミーツ『坊っちゃん』という風変わりな一冊。仮想現実でゆで卵を投げつけたりします。奥泉光作品のなかではライト寄りの文章で、シリアスななかにとぼけた雰囲気もあったりして良かったです。ぐねぐね感も控えめで、気楽に楽しめる一冊でした。
2019/03/25
yonemy
読み始めて日本海の孤島が舞台と分かり、「なんでもありだ~」とワクワクした。ストーリーとしては面白かったが、読者にリアルではないこと感じさせるためか、描写が薄いところが残念だった。パソコン通信が絡んで、現実とVRがぼやけるところが、1995年ならば...と懐かしく感じた。
2018/01/24
乱読999+α
新聞連載の小説なので、いつもの哲学的蘊蓄、衒学的な雰囲気は控えてあり読みやすいのだが、やっぱりコアなファンには深みに欠ける。日記と共に、「バナール・・」では「ワープロ」、本書では「コンピューター」が重要なポイントとなっている。奥泉氏らしいパラレルワールド・時間の不確定さは気を引き締めて読まないととんでもない方向に飛んで行くし、現実と虚構との区別がつかなくなり、コンピューが描くヴァーチャルな世界での混乱に落ち込んで行く。プラトン学園こそが世界の近未来の姿だろう。
2015/09/09
Tonex
この小説で著者がやろうとしたことはなんとなくわかるが、成功しているとは思えない。前半の『坊っちゃん』パロディ部分は面白かった。
2014/07/25
感想・レビューをもっと見る