紅顔
紅顔 / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
呉三桂は、後の清国の祖・ヌルハチの 14男ドルゴンに位負けしてしまい、投降する。家族は呉三桂の投降と共に 処刑されるが、ただ一人生き残った妾・陳円円は、北京で呉三桂と再会する。 ドルゴンのせいで売国奴と罵られ、彼を憎んでいながらも彼の中に自分が こうありたかった英雄の姿を見、自らの国にこそこんな人物がいればと思う ほどに惹かれていた呉三桂。売国奴と傾国の美女として知られる二人が生きた 激動の時代。鄭成功もワキで登場。二人の純愛と明末の激動を清新な筆致で描きあげる、中国歴史長編小説。
2000/05/15
ハジ
中国は明朝末期。北京が李自成に落とされた頃、呉三桂は山海関にて満洲族(清)の侵攻をくいとめていた。北京陥落の報を知らされた彼は、「乱世が来た」と心を滾らせる一方で、北京奪回の方策を練り、清と手を結ぶ決意をする。そして北京の奪回に成功するが、清の摂政であるドルゴンとの対面で、自分との器の違いを見せ付けられ、清に屈服することとなる。伝説では、呉三桂の愛人である陳円円という美女が李自成に捕らえられたと聞いて、それに激怒した呉三桂が清に降伏し、取り返しに行ったという傾国の美女的な話があります。 この小説では、傀儡
2004/01/11
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