KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

妖都 (MephistoClub)

妖都 (MephistoClub)

妖都 (MephistoClub)

作家
津原泰水
出版社
講談社
発売日
1997-11-01
ISBN
9784062088817
amazonで購入する

妖都 (MephistoClub) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

guu

これはまた東京の混沌とした雰囲気を抜群に活かした斬新なホラーで、読了直後は闇に包まれた全ての場所にビビってしまいましたから、ハイ…。夜の大都市に蠢く得体のしれない惨殺魔。幽霊よりも厄介なゾンビに似た奴らが、登場人物に愛着を持ち始めたかなぁという絶妙なタイミングで現れる度に「もう止めて~いやいや~」と何度叫び出しそうになったことか。しかもそれらの元凶(真相)が生命のタブーに直結した遥か神話まで遡るだから驚愕。唯一救いとなったのはある贔屓目の少年が助かったことと、私の住む街が東京でないという現実。

2010/11/22

芍薬

自殺に“死者”に両性具有に神話とかなり好物なモチーフで話しが進みます。残りのページが少なくなってきて、どうやって終わらすの!?って心配してたらぶっつと終わりました!しかし最後の一言が素晴らしかったので★4つで!(何のレビュー!?)

2011/10/04

Ai

耽美なホラー。登場人物たちが遭遇する事象、エピソードが、グロテスクながら不思議な余韻を放っている。たまりません。

2019/04/01

keiniku

一度読み始めて、止まっていたのを一気読み。死者が蘇る妖都を舞台に話は進行するが、果たして死者は蘇っているのか? 私達の心の陰鬱な部分を都市というものが増幅させて、ズルズルと動き続けているだけなのかもしれない。死者?の一人である飼い犬のクドは少年をこの世につなぎとめる。 ホラーでもミステリでもなく、人の繋がりだけが人を救えるのではないか、という小説に感じた。

2021/06/26

長谷川

屍者が蠢く東京。少しずつ、少しずつ露になる物語はその初めから終わりまで、余すところなく面白かった。文体、構成、登場人物に語り口。すべてが魅力的で、否応なく引き込まれるが、同時に終わるのが惜しく、読み終えるまで時間がかかった。そして終わった端からまた読みたくなる異常な魅力。怪奇と幻想と、恐怖そのものが具現したかのような至高の傑作。素晴らしかった。

2014/08/05

感想・レビューをもっと見る