現代思想の遭難者たち
現代思想の遭難者たち / 感想・レビュー
コットン
昔、実存主義とジル・ドゥルーズなどのポスト構造主義に少し興味があったのでコミックではあるが久々に哲学系に手を出す。いしいひさいちのチャレンジ精神と注作成者の分かりやすいだろう?(と疑問符を付けて思ってしまうほど自信がないところが私の今の哲学との関わり度合いを表していますが…。)ワンポイントの労作の組み合わせが良い。そういえば、哲学を読んでいた頃にロラン・バルトの著作を何か読もうと思っていたことを思い出す。
2018/12/11
さらば火野正平・寺
本当は増補版が読みたかったが、図書館に無かったのでこちらを。しかし難しかった(笑)。知らない人物が多く、まだまだ私は何も知らないなぁ…と痛感。なのに笑わされるものもあり、さすがいしいひさいちと言わざるを得ない。以前いしいひさいちの毛利元就を主人公にした漫画を読んだ時にも思ったのだが、題材である思想や哲学が好きな人間には堪らないものがあるだろうなぁ。ある程度知ってる事が前提の漫画って少ないし貴重。
2013/04/12
がらくたどん
本棚整理。「いしいひさいち」版哲学者名(迷)鑑。ハイデガー・カフカ・フロイト等の有名な現代思想家をパロディ化して紹介する怪書。色あせた帯に「手塚治虫文化賞堂々受賞!」の文字が。そうだったの!?恥ずかしながら全く知らない思想家様も多くて可笑しみのツボが分からない部分もあるが、似顔絵だけでも面白くて思想家さんが隣のおっつぁんに見えてくる。親はもちろん我が家の子どもたちの「哲学」知識もおそらく本書から得ていると思われる。そう考えると恐ろしい。
2021/02/10
beside image
4コママンガで34人もの思想家の実態を紹介してしまうという、ありそうでなかった試み。教科書的な説明に終始せず、内容をかみ砕いてひとつのギャグへと昇華する手腕はお見事の一言。それぞれのキャラが活き活きとコマからコマへ駆け巡り、特に論争・対立などに見られる思想家同士のややこしい関係が、マンガならではの自由な表現でスッキリ理解できる。興味のある人物をここから選んで追っていくのに最適。というか、増補版があったのね・・・最後に、いしいひさいちの描く外国人は良い。
2014/09/03
Bartleby
ディズニーランドにありそうな帽子を被ったアーレントに「これが画一化のおぞましさです」と言わせているのが一番笑えた。あとコマの横の説明が結構勉強にもなった。今はよく知らない哲学者の漫画もいつかその面白さが理解できるようになりたいと思いました。
2013/06/07
感想・レビューをもっと見る