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仲蔵狂乱

仲蔵狂乱

仲蔵狂乱

作家
松井今朝子
出版社
講談社
発売日
1998-03-01
ISBN
9784062090742
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仲蔵狂乱 / 感想・レビュー

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ねこまんま

己の教養のなさが悔やまれる作品!名跡で話を進められると誰が誰やかわけわかんなくなってしまう。演目も、「ああ、あの話か」ってわかればもっと楽しめただろうけど、知らなきゃ読み流すしかないものねえ。ただ、この頃の時代背景、歌舞伎の位置づけなんかはよくわかるし、なにより世襲制の世界で、なんの後ろ盾もない役者がのし上がる苦労や悲しみを知るだけでもこの小説には価値がある。舞台を見たことがない私でも面白く読めたから、歌舞伎好きの人なら間違いなく楽しめると思います。

2014/09/04

れお

勧めていただき読んだ本。現代でも活躍し名前を知ってる歌舞伎役者が大勢出てくる。世襲制で後ろだてがないとし良い役がもらえない歌舞伎の世界で頭角を表す仲蔵は努力の人。どん底に落ちても、這い上がる強さは素晴らしい。自身の子供を育てたかっただろうなぁと思う。

2014/08/03

mitubatigril

一番下っ端の身分から看板役者となった歌舞伎役者の中村仲蔵 の生涯。 ちょうどコロナ禍になり始めた頃から落語にハマって一度聴いた噺でなんとなく知っていたら中村勘九郎でドラマ化され改めて映像化された話に益々興味深く思っていたら偶然この作品を知り読んでみたら、基本的には同じ話だったけどドラマは出世するまでだったけれど本では生涯が描いてあるのでその後が知れて良かった。 ドラマを観た時に改めて久々に歌舞伎を観たいなぁと感じたけど本を読んで益々行きたくなりました。 落語の中村仲蔵も改めて聴きたい。

2022/01/15

ちゃこ

◎第8回(1997年)時代小説大賞受賞。歌舞伎役者・初代中村仲蔵の生涯を描いた作品。 久々に素晴らしく素敵な作品に出会えました。 幼くして二親を亡くし孤児となった身から、芸の道に入り千両役者となった仲蔵。 芸に生きる者の喜び・哀しみ・苦しみ・孤独・苦悩、業、人情、愛と、彼らを支えている人々の思いと濃い内容が詰め込まれているのにとても読みやすい。 (続→)

2013/09/15

みかん

【図書館】稲荷町(歌舞伎の家の生まれではない)でこれほど出世した男はいないと云われる中村仲蔵の一代記。ただただ、素晴らしい小説だった。日本文化について深く知りたいと思うようになり、歌舞伎についても以前から知りたいと思っていたのだが、海老蔵さん事件が決定的なきっかけとなり、ある方の薦めで読んでみた小説。文体が好み、当時の文化を感じさせる言葉が散りばめられた文章でそれでいてクドくなくて素晴らしい。

2010/12/28

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