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象工場のハッピーエンド 新版

象工場のハッピーエンド 新版

象工場のハッピーエンド 新版

作家
村上春樹
安西水丸
出版社
講談社
発売日
1999-02-01
ISBN
9784062094504
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象工場のハッピーエンド 新版 / 感想・レビュー

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tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

☆3.75 ここで僕が語る物語は結構どうでも良い物語である。 というかなんの役にも立たない物語ばかりだ。 だからといってあまり気を悪くしないでもらいたい。 だってそうだろう。本当のところ象は工場で作られるわけではないし、いったい何がハッピーエンドなんだか。 やれやれ、僕は、そう心の中で呟くだろう。 羊男と208と209の双子の美少女は「作りなおし」と声を合わせることだろう。

AKIKO-WILL

600冊目は、やっぱり村上春樹さんに!象工場のハッピーエンドは何と安西水丸さんとの初めての共著だったとは!2人がタッグがここからだったのかと思うと興味深いです。象工場のハッピーエンドのタイトルになってる「A DAY in THE LIFE」も面白いけど、「にしんの話」が好きだな。にしんそばを食べてみたくなる。安西水丸さんの絵は村上春樹さんの文とシックリ来ますね!

2016/04/02

akane_beach

'83初版。安西水丸画の超短編集を'99にリニューアル。両氏共、のびのびとマイペースに描(書)いているのに初共著で既に良い味が。どれも面白かったが「マイ・スニーカー・ストーリー」にはやられた。ふんふんと真面目に読んでいたら…!翻訳の「サヴォイでストンプ」のジャズクラブの描写は、音楽が聴こえてくるような臨場感。徐々に盛り上がりエネルギーを感じるが、店を出てからの薄汚れた街との対比が物悲しい。他にも羊男も208と209もちょっと登場して和む。水丸氏の見開きのイラストがふんだんに使われていて紙質も良い。保存版!

2014/05/06

マカロニ マカロン

個人の感想です:B。映画『グリーン・ブック』でドクター・シャーリーに毎晩「カティーサーク」を一本部屋に届けるように注文される。村上春樹さんの小説にはよくこのウィスキーが登場してくる。サントリー角瓶並みのお手頃価格で、平凡なブレンドウィスキーだが、なぜそれをカーネギーホールの最上階に居室を持つ大金を稼ぐ黒人ピアニストが毎晩飲み明かすのか?この本の中では「カティーサーク自身のための広告」という文章があり、「緑のびんに入った」ウィスキーに「水を入れて飲むとおいしいよ」と書かれ、安西水丸さんの画が添えられている。

2019/03/19

那由田 忠

 詩や超短編、短編、評論などごっちゃに入って、ベースが「サヴォイでストンプ」の元気なジャズの騒ぎ。象工場で働く誇り高い若者の朝を描く「A DAY IN THE LIFE」、挿画として水丸ホノボノタッチという、まあ言ってみれば意味不明の本。「あとがき」で象を作る作業への春樹のこだわりが書いてあって納得できる、ハイ。

2014/03/28

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