エッフェル塔の黒猫
エッフェル塔の黒猫 / 感想・レビュー
NAO
【歴史・時代物週間 参加】故郷には居場所がなく「ここではない、どこか遠くへ!」と願い続けたエリック・サティ。パリでの、自由な暮らしぶりと作曲・演奏活動。モンマルトルで知り合った芸術家たち。19世紀末のパリの息吹が感じられる。そんな時代に生きたサティは、どこまでも孤独だったが、どこまでも自由でいられたのだろう。
2020/02/25
Megumi Ichikawa
「千の風になって」で一世を風靡すした新井満・作の本。パリに住む作曲家「エリック・サティ」の物語。モンマルトルに住んで住んでいたのは、ゴッホ、ルノアール、そして、モーリス・ユトリロ。エッフェル塔が建てられる前の話でありながら、パリの街を満喫できる。エリックが12歳から26歳まで、パリに生きた証と曲が散りばめられている。この本の見返しは、エリックの直筆の音符が使われている。
2015/03/19
moonanddai
世紀末(19世紀)の雰囲気、そして青春小説として楽しく読ませてもらいました。ただ、サティは、私としては何となくとらえどころのない音楽家で、その印象は、あまり変わりませんでした…。個人的には、あのサティの音楽の静寂性(?)と不協和音の調和と今一つ噛み合わなくて♭/物語終盤、サティとユトリロ少年とのモンマルトルの丘での会話の場面、ジブリみたい…。
2013/09/23
ライム
夏に「エリック・サティとその時代展」を鑑賞したので、それを補完してくれるかのような要素!スラスラ読めて興味深かった。現在から見れば華やかで騒々しいあの時代に、ひっそりとマイナスの美を貫いたサティの半生。
2015/10/02
猫草
かの時代のかの場所の空気感が・・・退廃的だが攻撃的・・・ダダイストたちの惨めでカッコいい生き方!
2013/08/07
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