臨安水滸伝
臨安水滸伝 / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
時代は宋。北方は金という別の国であった。 皇帝が金国に連れ去られ、難を逃れた息子が即位して皇帝となるが金では認めず、かいらい政権をたてようと図る。 金の侵攻を食い止めた岳飛将軍は、和議派の陰謀で死刑になってしまう。和議派の先峰である秦檜は太師の位を得ていた。臨安で水運業を営む夏家の当主でけんかっ早い資生と、そのいとこで、もの静かな風生は、屋根の上にあがった猫をめぐってある男と争ってから、暗殺計画に巻き込まれてゆく…。逃げる猫と岳飛軍の遺児の運命は?
1999/06/18
コギコギ555
中国南宋時代が舞台のお話。歴史上の人物が出てきたり、史実に絡めたできごともあったりで、なかなか興味深く読むことができた。読み終えて、夏家のみんなは、この後逞しく新天地で生きていくのだろうと思うも、ちょっとハッピーエンド過ぎるような気もしないでもなかった。
2015/06/05
めっちー
十二世紀半ばの南宋を舞台にした武俠小説。夏家の風生という青年は、従兄で夏家の当主の資生と共に夏家を担っていた。ある日宦官の張太監から、謀殺された岳飛の隠し財産を真偽を探るように頼まれて…。岳飛や宰相の秦檜といった実在の人物や事件を、秦檜を狙う文卿の敵討ち等を絡めて書いてるが、中国史に詳しくないのでよく理解出来ないまま読み進めた。風生が実の父の岳飛を秦檜らに殺されたのに仇を許したり、あまりに先読みが出来たりと、完璧人間過ぎて感情移入出来なかった。色々失ったが新天地でもやり直して行けそうな明るい終わりだった。
2023/03/09
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