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火怨 上: 北の耀星アテルイ

火怨 上: 北の耀星アテルイ

火怨 上: 北の耀星アテルイ

作家
高橋克彦
出版社
講談社
発売日
1999-10-01
ISBN
9784062098489
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火怨 上: 北の耀星アテルイ / 感想・レビュー

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とし

火怨 北の燿星アテルイ〈上〉。知人に勧められて読み始めました、1ページ目の書き出しから、神亀(724)元年でつまずき(この時代は苦手の為)慣れない言葉文字に悪戦苦闘(^_^;)しつつもどこかで吹っ切れて、蝦夷(えみし)の強さ、優しさ、戦略、戦術、団結、結束力にただただ感動。下巻を

2016/03/17

さつき

ずっと気になっていた作品。東北の知らない地名がたくさん登場するので地図を見ながら読みました。武勇だけでなく人柄の良さからも、将として周囲に認められていく阿弖流為。上巻は、彼と親友母礼の思惑通りに進みました。田村麻呂の名前も出てきて後半の展開も楽しみです。

2018/10/30

藤枝梅安

蝦夷の英雄・阿弖流為(あてるい)については熊谷達也さんの「荒蝦夷」のところで書いた。熊谷さんの作品では、阿弖流為が呰麻呂の息子で、軍師・母礼は女性だった。これには正直驚かされた。しかし、高橋さんの「火怨」では、現存する史料を丹念にあたり、坂上田村麻呂と阿弖流為が直接会っていた、阿弖流為の投降は蝦夷を守るための策略だった、など、朝廷の史料の「点」と「点」を丹念に結び、見事なタペストリに織り上げている。これまでの「日本史」の裏を見事に肉付けした作品だと思う。

2009/08/22

印度 洋一郎

古代東北を侵略する大和の朝廷に対し、立ち上がる蝦夷の指導者阿弖流為の軌跡を描いた大作。史料の少ない蝦夷の世界を、小説として大胆に描き出している。上巻は、若き阿弖流為が盟友母礼と共に各部族をまとめた蝦夷軍を率い、圧倒的な兵力の朝廷軍を奇策で打ち破っていく痛快なストーリー。蝦夷に協力する影の実力者は、かつて蘇我氏との政争に敗れ、奥羽に逃れて土着化した物部氏だった!という作者独自の世界観が、物語を雄大にしている。阿弖流為と好敵手坂上田村麿が、幼い頃に邂逅していた、という大河ドラマ的展開を見せつつ、下巻に続く。

2019/10/16

まえじぃ

戦国より以前の歴史物が読みたくなって手に取った一冊。本当は「炎立つ」が読みたかったけどなかったので。でも、こちらもとても面白かった!最初はバラバラだった蝦夷が、阿弖流為という稀代の勇者を得て一致団結し、数に劣りつつも策と武勇をもって中央政権に立ち向かってゆく姿は、かなりスリリングで爽快でした。しかし結末は歴史がすでに物語っているが故に、快進撃を極めた上巻から下巻への展開を読むのが少し怖い。読みますけども!すでに知った名前がいくつか出てきており、下巻では彼の方も登場するのかな?阿弖流為との邂逅や、いかに。

2016/12/11

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