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ぼんくら

ぼんくら

ぼんくら

作家
宮部みゆき
出版社
講談社
発売日
2000-04-01
ISBN
9784062100885
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ぼんくら / 感想・レビュー

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抹茶モナカ

井筒平四郎がのらりくらりとしながらも、鉄瓶長屋の一連の事件のからくりに迫り、ビシッと決める。時代小説の形でのミステリー。張り巡らしてあった伏線が折り畳まれるのは気持ち良いけど、ちょっと読むのが大変だった。

2014/10/05

のり

後先逆になったが、「おでこ」の話が気になって手にしたが中々出てこない。ようやく登場の「おでこ」は、まだ子供だったが当時から凄かった。同心の「井筒平四郎」と長屋の新たな差配人となった「佐吉」を中心に店子の家移りの連続に頭を悩ます。裏で手を引く者のワケとは…長屋の心と呼ばれる「お徳」を含めた遣り取りがまた心に沁みる。

2023/02/28

Kei

ごめんなさい、やはり、著者、苦手です。まず、膨大な登場人物。些細なことが繋がっているような、いないような。頑張って読み進めて、そして、主人公にも発言せしめているが、こんなことのために、労力と時間と金を?!の虚しさ。巻き込まれて人生変わった人が報われないだろう。やっぱり嫌だ。なのに、引き込まれる不思議。くだらない大筋なのに、魅力的な登場人物にディテール。そこに、感情移入しちゃうのかな?鉄瓶長屋のいわれを、最後に、痛快に落とす完璧な創作。練りに練られたお話し、好きじゃないのになぁ、次作も、私、読むでしょうね。

2020/08/23

ぶんこ

平四郎さんの(ぼんくら)振りがいいですね。知りたくない事を知らずにいたいというのに共感していたのですが、湊屋主との話合いの場面で、この人には言っても通じないと思って、何も言わずにいられる平四郎さんに驚嘆しました。私なら、言っても無駄と思っても絶対言わずにはおられない。佐吉さんが切ない。こんな母親だったとは。お徳さんの啖呵に胸がスウッ〜としました。ところで(おでこ)ちゃん。どこかの本で遭遇しているので、もしかするとシリーズの中の本をよんでいるのかな?すっかり忘れているのに(おでこ)ちゃんだけ覚えていました。

2015/08/18

ともくん

ひとりの男のために、何も関係の無い人たちが、振り回され咎を受ける。 その男は、振り回される気持ちを何も分かっていない。 真相にたどり着いた時の気持ちは最悪だった。 きっと、平四郎もそうだったのではないだろうか。

2021/07/23

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