KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ガーデン・ガーデン

ガーデン・ガーデン

ガーデン・ガーデン

作家
稲葉真弓
出版社
講談社
発売日
2000-08-01
ISBN
9784062102124
amazonで購入する Kindle版を購入する

ガーデン・ガーデン / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

世玖珠ありす

今で言うところの、写真投稿誌のモザイク処理係の仕事をしている女性が主人公。 毎日送られてくる、あられもない赤裸々な写真の局部を黙々と消す作業。そこで垣間見た世界から漂う「夫婦」という形。性描写は一切なしで醸し出される官能は、見事と言うしかない。

2016/04/08

C----ya

「ガーデンガーデン」が素晴らしい!これをとことん下衆に書くと樋口毅宏作になる。肉体と精神、男と女の間にある願望、欲望、失望や濁りなどがビンビン伝わってきて理解出来ない性もあるが通常の性機能と男性性、女性性を失う、または足りてないとなると解放欲も強くなるのだろう。社会の中で抑えていても、やっぱり解放して満たされる事は大事で必要だ。性が満たされる事で、生が満たされ、ただ単に人間として満たされる。普段は見えない人間の、男と女の澱みが行間にありったけ詰まっていて密度が濃ゆい。蜜度が。なにが普通?なにが幸福?

2016/03/23

Apollo

3つの中編集。稲葉真弓さんは初めて読んだけど、出会えて良かったと素直に思える作家さんだ。街の描写が多いのに、そこにいる主人公たちとの間に透明でもない分厚くもない、もやもやとしてほんの僅かな質感のあるベールの様なものが存在していて、彼らの存在が非現実的なものに思えてくる。それでも彼らは、肉体と精神と性を持ち、自分を拒絶しているかもしれない街を歩く。その危うさこそが、存在そのものであり、彼らの抱える孤独であり、そこから何とも言えない生の力強さが生まれてきているような気がする。

2015/04/26

MACHI

設定がおもしろい!読みやすいし共感できる。「ガーデン・ガーデン」は私もこういう仕事してみたいなぁと思ったけど、肉体と性の欲望ばっかり目にしていると、澱が溜まっていくのだろうなぁというのが伝わってきたので、無理だろうな・・・。

2015/03/28

感想・レビューをもっと見る